契約前の確認

ファクタリングの契約前に、何を確認すればいい?

受け取る金額、入金される日、契約後に自社がすること。ファクタリングの契約前には、この3つを説明できる状態にします。申込みや審査に進めても、提示された契約をそのまま受け入れる必要はありません。

ここでは、相手に聞くべき条件と、確認だけで進めず専門家へ相談したい場面を分けます。「怪しいかどうか」を雰囲気で決めるのではなく、金額・日付・責任の分担から契約を見ます。

契約前の確認項目を見る
01

契約前に確認する5つのこと

比較表
確認することはっきりさせる内容
受取額と費用実際の入金額、差し引かれる費用、別途払う費用
入金予定いつ、どの条件がそろえば入金されるのか
契約後の送金売掛先からの入金を誰が受け取り、誰へ送るのか
売掛先への連絡通知・承諾・連絡が必要になる場面
未回収時の負担売掛先が支払わなかった場合、誰が何を負担するのか
02

実際の入金額と費用の内訳を確認する

見る順序は、売却する債権額、実際に入金される金額、差し引かれる費用、別途支払う費用です。同じ費用を二重に数えないよう、どこで支払うかも分けます。

必要額に届くかだけでなく、この取引の後に残る支払いを賄えるかまで見ます。資金化によって今週を乗り切れても、次の入金予定を既に使ってしまうなら、その後の予定も組み直す必要があります。

03

入金日と、契約後の送金日を確認する

ファクタリング会社から自社へ入る買取代金と、その後の売掛金の回収は、別の資金の動きです。2社間の一般的な説明では売掛先から利用者へ入金され、その後ファクタリング会社へ送金します。3社間では売掛先からファクタリング会社へ直接支払う流れが案内されています。

04

「通知しない」「保証不要」で確認を終えない

「取引先へ通知しない」という案内を見るときは、通常の手続きと、入金の遅れなどが起きた場合を分けます。たとえばPAYTODAYの公式案内には、通常の通知なしの説明と、条件付きの説明が併存しています。一社の説明を、他社にも当てはまるルールとしては使いません。

また、売掛先から回収できなかったときの負担と、自社が既に受け取った売掛金を送金することは、同じ問題ではありません。「保証がない」という短い説明だけで、契約後の義務全体がなくなるとは考えず、負担と対応を具体的に読み分けます。

05

条件によっては、契約を急がず相談する

金融庁は、債権額に比べて買取代金が著しく低い取引や、回収できないときに売主が債権を買い戻す・自己資金で支払う取引などに注意を促しています。契約の名称だけでなく、取引の実態を見る必要があるとしています。

ただし、このページの項目に当てはまっただけで、個別業者や契約を違法と判定することはできません。ここで決めるのは法的な結論ではなく、説明の確認だけで進むか、契約書を専門家に見てもらうかです。

ZAIROでは、次のように整理します。

比較表
状態次にすること
金額や日付がまだ分からない契約前に内訳・予定・条件を書面等で求める
説明と契約書の内容が合わないどちらが適用されるのかを明らかにしてから判断する
未回収時の買戻しや自己資金負担が気になる自分で適法性を決めず、契約書面を持って弁護士へ相談する
何が分からないかで、次の行動を変える
金額・日付が不明相手へ条件を確認する
契約書の意味・負担が不明専門家への相談を検討する
条件は分かったが自社に合わない別の会社・方法を比較する
契約の適法性を自動判定する図ではありません。
06

ファクタリング会社に確認する6つの質問

以下は契約前に相手へ聞くための質問です。すべてに答えがあるからといって、安全性や適法性を保証するものではありません。曖昧な項目を減らし、比較・相談に必要な情報をそろえるために使います。

  1. 01今回、口座へ入る金額はいくらですか。差し引かれる費用と、別途払う費用を分けて示してください。
  2. 02何が完了すれば入金されますか。現時点で見込める入金予定日を教えてください。
  3. 03売掛先からの入金を誰が受け取り、自社はいつ、誰へ送金する契約ですか。
  4. 04売掛先への通知・承諾は必要ですか。通常時以外に連絡する条件も教えてください。
  5. 05売掛先から回収できなかった場合、自社が買い戻す、または自己資金で支払う条件はありますか。
  6. 06説明いただいた条件が、契約書のどこに書かれているかを示してください。
07

会社を比較する・相談先を探す

条件が分かり、自社でも対応できる

必要額と必要日、費用、契約後の対応が見えたら、会社ごとの提示条件を比較します。契約前に確認した内容を、候補選びへ戻して使います。

契約の意味や負担を自分では判断できない

金額の比較ではなく、契約書の解釈や責任の範囲が問題になっている場合です。契約書・見積り・相手からの説明をまとめ、弁護士への相談を検討します。日弁連のひまわりほっとダイヤルには、中小企業向けの相談案内があります。

相談方法、費用、対応範囲は案内先で確認してください。ZAIROが相談受付や受任を行うものではありません。

金融サービス全般の相談先を知りたい

金融庁の金融サービス利用者相談室は、一般的な相談や、論点整理・他機関の紹介などを行う窓口です。個別トラブルのあっせん・仲介・調停を行う窓口ではありません。

条件が合わず、別の方法も考えたい

その会社の契約を受け入れられないことと、資金繰りの選択肢がなくなることは別です。入金前倒しだけでなく、支払い時期の調整や借入も、利用後の負担まで含めて比べます。