ファクタリングの契約前に、何を確認すればいい?
受け取る金額、入金される日、契約後に自社がすること。ファクタリングの契約前には、この3つを説明できる状態にします。申込みや審査に進めても、提示された契約をそのまま受け入れる必要はありません。
ここでは、相手に聞くべき条件と、確認だけで進めず専門家へ相談したい場面を分けます。「怪しいかどうか」を雰囲気で決めるのではなく、金額・日付・責任の分担から契約を見ます。
契約前に確認する5つのこと
| 確認すること | はっきりさせる内容 |
|---|---|
| 受取額と費用 | 実際の入金額、差し引かれる費用、別途払う費用 |
| 入金予定 | いつ、どの条件がそろえば入金されるのか |
| 契約後の送金 | 売掛先からの入金を誰が受け取り、誰へ送るのか |
| 売掛先への連絡 | 通知・承諾・連絡が必要になる場面 |
| 未回収時の負担 | 売掛先が支払わなかった場合、誰が何を負担するのか |
実際の入金額と費用の内訳を確認する
見る順序は、売却する債権額、実際に入金される金額、差し引かれる費用、別途支払う費用です。同じ費用を二重に数えないよう、どこで支払うかも分けます。
必要額に届くかだけでなく、この取引の後に残る支払いを賄えるかまで見ます。資金化によって今週を乗り切れても、次の入金予定を既に使ってしまうなら、その後の予定も組み直す必要があります。
入金日と、契約後の送金日を確認する
ファクタリング会社から自社へ入る買取代金と、その後の売掛金の回収は、別の資金の動きです。2社間の一般的な説明では売掛先から利用者へ入金され、その後ファクタリング会社へ送金します。3社間では売掛先からファクタリング会社へ直接支払う流れが案内されています。
「通知しない」「保証不要」で確認を終えない
「取引先へ通知しない」という案内を見るときは、通常の手続きと、入金の遅れなどが起きた場合を分けます。たとえばPAYTODAYの公式案内には、通常の通知なしの説明と、条件付きの説明が併存しています。一社の説明を、他社にも当てはまるルールとしては使いません。
また、売掛先から回収できなかったときの負担と、自社が既に受け取った売掛金を送金することは、同じ問題ではありません。「保証がない」という短い説明だけで、契約後の義務全体がなくなるとは考えず、負担と対応を具体的に読み分けます。
条件によっては、契約を急がず相談する
金融庁は、債権額に比べて買取代金が著しく低い取引や、回収できないときに売主が債権を買い戻す・自己資金で支払う取引などに注意を促しています。契約の名称だけでなく、取引の実態を見る必要があるとしています。
ただし、このページの項目に当てはまっただけで、個別業者や契約を違法と判定することはできません。ここで決めるのは法的な結論ではなく、説明の確認だけで進むか、契約書を専門家に見てもらうかです。
ZAIROでは、次のように整理します。
| 状態 | 次にすること |
|---|---|
| 金額や日付がまだ分からない | 契約前に内訳・予定・条件を書面等で求める |
| 説明と契約書の内容が合わない | どちらが適用されるのかを明らかにしてから判断する |
| 未回収時の買戻しや自己資金負担が気になる | 自分で適法性を決めず、契約書面を持って弁護士へ相談する |
ファクタリング会社に確認する6つの質問
以下は契約前に相手へ聞くための質問です。すべてに答えがあるからといって、安全性や適法性を保証するものではありません。曖昧な項目を減らし、比較・相談に必要な情報をそろえるために使います。
- 01今回、口座へ入る金額はいくらですか。差し引かれる費用と、別途払う費用を分けて示してください。
- 02何が完了すれば入金されますか。現時点で見込める入金予定日を教えてください。
- 03売掛先からの入金を誰が受け取り、自社はいつ、誰へ送金する契約ですか。
- 04売掛先への通知・承諾は必要ですか。通常時以外に連絡する条件も教えてください。
- 05売掛先から回収できなかった場合、自社が買い戻す、または自己資金で支払う条件はありますか。
- 06説明いただいた条件が、契約書のどこに書かれているかを示してください。