支払い時期を調整する方法|取引先への相談と請求書カード払いを比べる
売上の入金より先に、仕入れ代金や外注費の支払日が来る。そんなときは、「取引先への支払日を相談する方法」と「取引先には振り込み、自社の出金をカードの支払日まで後ろへ動かす方法」を分けて考えましょう。
このページでは、取引先との事前の支払条件相談と、請求書カード払いを比較します。税金・社会保険料の猶予や、借入の返済条件変更は扱いません。
支払期日を過ぎて、連絡せずに支払いを遅らせるための案内ではありません。 変更できる条件と、変更後に支払える見通しを、期日前に確認してください。
最初に見るのは「誰への支払いを、いつに動かすか」
A|取引先と支払条件を相談する
取引先に対し、支払日や支払い方を変更できるか相談する方法です。相談が成立すれば、相手が代金を受け取る時期も変わります。自社の都合だけで決定せず、契約と適用されるルールを確認する必要があります。
B|請求書カード払いを利用する
銀行振込の請求書を対象に、サービスを通じてカードで決済し、取引先への振込を代行してもらう仕組みです。取引先への支払いと、後日のカード会社への支払いを分けて考えます。利用できるカードや請求書、振込日、費用はサービスごとに確認してください。S1S2
カード払いでは、支払いそのものがなくなるわけではありません。 カード利用分とサービスの費用を、後の支払日に用意する必要があります。S2
2つの方法を同じ項目で比べる
| 比較する点 | 取引先への条件相談 | 請求書カード払い |
|---|---|---|
| 何を調整するか | 取引先と約束する支払日・支払い方 | 振込を代行してもらい、自社のカード支払日までの時間を使う |
| 取引先の入金日 | 条件変更が成立すれば変わる | サービスで指定・確認した振込日。期日に間に合う申請が必要 |
| 調整できる期間 | 相手の意向、契約、適用法令等による | カードの締日・支払日、決済が計上される時期等による |
| 最初に確かめること | 対象の支払い、相談先、変更可能な条件 | 請求書・支払先・カードの適合、利用可能額、振込予定 |
| 費用 | 既存条件と変更条件を確認する。無料と決めつけない | サービス手数料、最低手数料、その他の負担を確認する |
| 後に残る支払い | 変更後の約束に沿った取引先への支払い | カード会社への支払い。請求額と費用の両方を見込む |
請求書カード払いの仕組み・利用条件は提供会社の公式案内に基づく整理です。すべてのサービスが同じ条件ではありません。S1S2 取引先との相談については、次の注意点も確認してください。
A|取引先へ相談する前に、金額と日付を揃える
「少し待ってほしい」だけではなく、次の内容を用意して相談しましょう。
- 対象となる請求・取引と、現在の支払期日・金額。
- 変更をお願いしたい理由と、希望する支払日・支払い方。
- その日までに支払えると考える根拠と、現時点で不確かな点。
今回は一度だけの調整なのか、今後の取引条件も変える相談なのかを分けてください。相談しただけで変更が決まったと思わず、合意した内容は双方が後から確認できる形で残しましょう。
相手の了解があっても、延長できない取引がある
取適法が適用される取引などには、支払期日に関する義務や支払遅延の禁止があります。公正取引委員会は、相手の了解があっても禁止規定に触れれば違反になると説明しています。S3S4
「相手が了承したので、どの取引でも自由に延長できる」とは考えないでください。 適用されるルールや変更の可否が分からない場合は、契約内容を整理して専門家や所管の相談窓口へ確認してください。
B|請求書カード払いは「振込日」と「カード支払日」を分ける
- 対象の請求情報・振込先・カードを登録し、利用条件を確認する。
- サービス側の確認・決済を経て、取引先への振込を手配する。
- カードの支払日に、カード利用分と費用を支払う。
取引先への支払期日は、そのまま守る必要があります。カードで決済できたことだけで振込も完了したと思わず、振込予定と完了状況を確認しましょう。
日付は「最大何日」より、今回の予定で確認する
カードの決済日、取引先への振込日、カード会社への支払日は、同じ日とは限りません。例えば、フリーウェイ請求書カード払いは、指定した振込日ではなく支払予約時にカード決済する方式を案内しています。この扱いを、他のサービスにも一律に当てはめないでください。S2
利用前に、請求書の支払期日、申請期限、振込予定日、カードの請求・引落予定を並べて確認してください。カードの締日と支払日だけを見て、今回の支払いを必ず一定期間延ばせると判断しないことが大切です。S2
カードを持っていても、必ず利用できるとは限らない
カード利用可能額、対象カード、請求・支払先の条件を確認してください。JCBの公式案内にも、カード利用状況等によって利用できない場合があることや、一部カードで事前申請・審査が必要なことが記載されています。S1
また、手数料を含めた総支払額を確認しましょう。見出しの料率だけでなく、最低手数料や税込・税別などの条件も読む必要があります。S1S2
期日を動かした後に、支払えるかを確認する
方法を選ぶ前に、変更後の支払日までの入金と、ほかの支払いを並べてみてください。
確認するのは、入金の予定日と確からしさ、同時期に必要な支払い、手数料を含む最終的な負担です。将来の入金見込みを、すでに入金が確定したお金と同じように扱わないでください。
一時的な入出金のずれなのか、毎月不足が続いているのかも分けて考えましょう。期日を動かしてもその先で支払えない見通しなら、支払いの調整だけで解決しようとせず、資金繰り全体を整理する必要があります。
よくある確認
どちらの方法が安く済みますか?
一律には決められません。取引先との変更条件と、カード払いの手数料・総支払額を同じ金額・予定日で比較してください。費用だけでなく、実行できるか、期日に間に合うか、その後に支払えるかも確認しましょう。
取引先がカード決済を導入していなくても使えますか?
取引先への銀行振込を代行するサービスがあります。ただし、どの請求・支払先でも使えるという意味ではありません。利用するサービスの対象条件を確認してください。S1S2
支払日が今日なら、今から間に合いますか?
このページだけでは判断できません。取引先への相談状況、サービスの受付時間や確認手続、振込予定を直接確認してください。「申請できた」「カード決済できた」を、「期日内の振込完了」と同じ意味で扱わないでください。
支払いを延ばせれば、資金不足は解決しますか?
支払う時期が変わっても、後に必要となる支払額は残ります。変更後の入出金を確認し、そこで再び不足しないかを判断してください。ZAIROは個別の取引条件変更や、サービス利用の可否を確定するものではありません。
次に確認することを選ぶ
請求書カード払いの仕組みを詳しく知りたい
手数料、カード利用枠、振込日とカード支払日の関係を確認します。
支払いの調整だけでなく、借入も比べたい
銀行・公庫・制度融資・ビジネスローンなど、借入の選択肢を整理します。
どの方法を検討するか、全体から整理したい
入金を早める、支払いを調整する、借りるという違いから考えます。