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01ビジネスローンが合いやすいのは、短期の資金繰りをつなぎたいとき
たとえば、
- 売掛金の入金より先に給与や仕入代金を払う必要がある
- 急な設備修理や仕入れが発生した
- 銀行融資を進めているが、実行までの運転資金が必要
- 必要なときに使える借入枠を先に確保しておきたい
といった場面です。
PayPay銀行は、自社のビジネスローンを「スピーディなつなぎ資金」、信用保証協会付融資を「中長期的な安定資金」と位置づけています。
同じ銀行が扱う融資でも、想定されている使い方は同じではありません。
ビジネスローンは、単に「銀行融資が使えないときの代わり」と考えるより、一時的な資金不足を埋める選択肢の一つとして見る方が分かりやすいです。
- 急な支払い
- 一時的な運転資金
- 融資実行までのつなぎ
補足ビジネスローンも候補
- 長期の運転資金
- 大きな設備投資
- 創業資金
補足銀行融資・保証協会・公庫も比較
借りられる時期と、返せる時期を分ける
必要な日に資金が入るとしても、その後に返済が続けられなければ資金繰りは改善しません。たとえば翌週の仕入れに200万円が必要で、翌月末に売上代金が入金される見込みだとします。この場合、比較したいのは「200万円を借りられるか」だけではありません。初回返済日がいつか、毎月の返済額を何から捻出するか、売上入金が遅れた場合も払えるかを先に確認します。
次の入金を返済に回す予定でも、その入金が税金・給与・外注費にも必要なら、同じ資金を二度使う計画になっていないか確認してください。すでに別の返済負担が大きい場合は、新しいローンを増やす前に、借入先や資金繰りの相談窓口へ早期に相談する方法もあります。
02「今すぐ借りる」だけでなく、借入枠を先に持つ方法もある
ビジネスローンには、一度まとまった金額を借りて返済する商品だけでなく、あらかじめ融資枠を設定するタイプがあります。
たとえばGMOあおぞらネット銀行の「あんしんワイド」は、契約した融資枠の範囲で繰り返し借入・返済ができる法人向け商品です。
このタイプなら、
「今日100万円必要だから申し込む」
だけではなく、
「急な支払いに備えて、必要なときに使える枠を持っておく」
という使い方ができます。
実際に借りている金額に対して利息が発生するため、融資枠を設定しただけで借入残高がなければ、その枠に対する利息は発生しません。
資金需要が発生する時期を正確に読みにくい会社にとっては、この違いも比較材料になります。
融資枠の契約と、追加で借りられる条件は別に確認する
融資枠型の利点は、必要な分だけ借りられる点です。ただし、融資枠を設定した後の利用期限、追加借入の条件、返済した枠を再利用できるか、契約更新時の扱いは商品ごとに異なります。希望する日に操作すれば必ず現金を引き出せる、とまでは考えないでください。
契約時に次の4点をそろえて確認します。
| 確認する項目 | なぜ必要か |
|---|---|
| 利用できる期間 | 来月の支払日に枠を使えるか |
| 追加借入と再利用の条件 | 一度返済しても同じ枠を利用できるか |
| 返済の仕組み | 借りた残高と利用日数に応じた利息・元金の返済日 |
| 手数料・更新条件 | 利息以外の費用や契約更新時の条件があるか |
これは特定銀行の公式仕様を断定する表ではなく、申込時の確認項目です。現在のGMOあおぞらネット銀行・PayPay銀行の説明と混同しないよう、商品ごとに正式な約款を確認してください。
03ビジネスローンの審査は甘い?創業直後・赤字の場合の確認点
ビジネスローンには審査があり、必ず借りられるとは限りません。申込条件や審査方法は商品によって異なるため、「審査が甘い」という評判だけで選ばず、まず自社が申込対象かを確認してください。
PayPay銀行の法人向けビジネスローンでは、同じ事業内容で業歴2年以上、または決算を2期終了していることが申込条件です。
一方、同じPayPay銀行でも個人事業主向けは、開業したばかりでも申込可能としています。
GMOあおぞらネット銀行の「あんしんワイド」は法人向けですが、創業期や赤字の法人についても公式に案内しており、決算書や事業計画書ではなく、銀行口座の入出金明細等を審査に利用します。
つまり、確認したいのは単なる創業年数だけではありません。
その商品が、何を審査材料にしているのか。
決算実績を重視する商品と、実際の入出金データなどを見る商品では、同じ会社でも候補になり得る商品が変わります。
※申込条件を満たしていることや、創業期・赤字であることを理由に申込可能と案内されていることは、融資承認を意味しません。
- 01決算期数
- 02業歴
- 03財務内容
- 01口座の入出金
- 02現在の取引状況
- 03実際の資金の動き
「何に必要で、どの入金から返すか」を説明する
融資の審査で利用される書類が商品によって異なることは、前述のとおりです。そこで申込み前に、自社の数字を次のように一枚に整理しておくと、必要な借入額を考えやすくなります。
| 整理する項目 | 自社で確認すること |
|---|---|
| 資金使途 | いつ、誰に、何のために、いくら支払うか |
| 手元資金 | 現在使える預金と、同時期に予定されている他の支払い |
| 返済原資 | 売上の発生日ではなく、実際の入金予定日と金額 |
| 既存返済 | ローン・リース等の毎月返済額、引落日 |
| 入金遅延への備え | 見込んだ入金が遅れた場合にどう対応するか |
この表が埋まることは審査通過を意味しません。提出資料は申込先の公式案内に従い、決算書・申告書・入出金データなどを正確に用意します。
04「最短即日」は、どこから数えているのかを見る
- 01申込
- 02必要情報・書類
- 03審査
- 04契約
- 05入金
融資スピードを見るときは、「最短○○」という数字だけで比べない方が分かりやすいです。
たとえばPayPay銀行の法人向けビジネスローンは、契約済みの借入枠から借入操作を行った後は、口座へ即時入金されます。
ただし、初めて利用する場合には、その前に申込・審査・契約があります。
GMOあおぞらネット銀行の「あんしんワイド」は、審査申込から借入まで最短2営業日と案内しています。
つまり、
「借入操作後は即時入金」
と
「初回申込からすぐ借りられる」
は別の話です。
比較するときは、図の各段階のうち、どこから『最短』の時間を数えているのか確認します。
05金利は「何%か」だけでなく「何日使うか」で見る
ビジネスローンは、銀行融資などより金利が高くなることがあります。
ただし、短期のつなぎ資金として使う場合は、年率だけでなく、実際にいくらを何日借りるのかまで見た方が判断しやすくなります。
たとえば100万円を単純な日割りで借りた場合、年率14%なら90日で利息は約3.5万円、180日なら約6.9万円です。
3カ月のつなぎ資金として約3.5万円を負担するのか、数年間その金利で借り続けるのかでは、同じ年率14%でも意味がかなり違います。
実際の返済額は返済方式や残高によって変わるため、最終的には各商品の返済条件で確認します。
実際の返済額は返済方式や残高によって変わります。
利息の概算を、実際の返済予定表と照らし合わせる
上の90日/180日の数字は、借入残高が一定と仮定した期間別の概算です。実際のローンでは、毎月返済によって元金が減る方式や、元金を満期にまとめて返す方式などがあり、同じ年率・同じ借入額でも最終的な支払額が変わります。
金利の比較では、適用される年率に加えて、実際の借入日、返済方式、各返済日、利息以外の費用、総返済額を同じ表に並べてください。 最終的な判断は契約書と返済予定表に基づきます。
06ビジネスローン以外の事業融資も比較する
ビジネスローンが便利でも、すべての事業資金をビジネスローンで借りる必要はありません。
PayPay銀行では、現在ビジネスローンを年2.2〜14.0%・最大1,000万円、信用保証協会付融資を年1.9〜3.9%・最大8,000万円として案内しています。
前者は融資枠型で「スピーディなつなぎ資金」、後者は「中長期的な安定資金」という位置づけです。
また、日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金は、融資限度額7,200万円、返済期間は設備資金20年以内、運転資金10年以内です。
そのため、
急ぎ・短期・つなぎ資金
ビジネスローンも比較する
時間を取れる・長期・まとまった資金
銀行融資、信用保証協会付融資、公庫も比較する
という整理ができます。
どちらが一律に優れているという話ではなく、必要な資金の性格が違います。
銀行融資、日本政策金融公庫、自治体の制度融資、信用保証協会付き融資の違いは、事業融資の種類と選び方で整理しています。
07個人事業主は総量規制の対象?銀行と貸金業者で扱いが違う
貸金業者から個人事業主が借りる場合、原則として総量規制の対象です。
ただし、事業・収支・資金計画などから返済能力があると認められる場合、事業資金については総量規制の例外貸付けとして、年収の3分の1を超える借入れが認められる場合があります。
法人向け貸付は総量規制の対象外です。
また、銀行・信用金庫・信用組合などは貸金業者ではないため、これらからの借入れは貸金業法上の総量規制の対象ではありません。
個人事業主の場合は、単に「ビジネスローン」という商品名を見るのではなく、銀行の商品なのか、貸金業者の商品なのかも確認します。
借りる人と、返済を保証する人を確認する
同じ「ビジネスローン」の名称でも、借主が法人なのか個人事業主本人なのかで契約の当事者が異なります。また、無担保という表示と、代表者保証・第三者保証がないことは同義ではありません。申込み前に、借主、保証人、担保、保証の対象範囲、返済が遅れた場合の条件を確認してください。
08ビジネスローンを比較するときに見る項目
最低金利だけでは、自社にどんな条件が提示されるかは分かりません。
比較するときは、少なくとも次を確認します。
- 法人・個人事業主などの申込条件
- 業歴・決算期数の条件
- 借入可能額
- 実際に提示される金利
- 申込から借入までの流れと日数
- 審査に使われる情報
- 必要書類
- 担保の有無
- 代表者保証の有無
- 融資枠型か、一括で借りるタイプか
- 返済期間・返済方法
- 繰上返済・任意返済の条件
- 専用口座の開設が必要か
同じ「ビジネスローン」でも、商品設計はかなり違います。
09ビジネスローンを使うか迷ったら
まず、
いつまでに必要か
いくら必要か
何カ月・何年使う予定か
を整理します。
短期の資金繰りや、急な支払いへの備えなら、ビジネスローンが候補になることがあります。
一方、時間に余裕があり、大きな金額を長期間借りるなら、銀行融資、信用保証協会付融資、日本政策金融公庫も含めて比較します。
ビジネスローンは「銀行融資より劣る融資」でも、「簡単に借りられる融資」でもありません。
必要な時期・金額・借入期間に合っているか。
そこから考えると選択肢を整理しやすくなります。
ほかの資金調達方法も比較する
銀行融資・公庫・ファクタリングなども含め、必要な時期・金額・借入期間に合う方法を比べます。
いまの資金繰りから考え直す
資金が必要な理由や期限から整理し直したい場合は、現在の状況から選択肢を確認できます。
自分の状況を整理してから考える
いくつかの質問から、いま確認したいことと次に見る情報を整理します。
まだ方法を決めきれない場合
資金繰りの状況から、どこを動かすべきか整理できます。
- 更新日
- 編集
- ZAIRO編集部
